【合同会社K plus 創世記】 Vol.10 ~萬法、伊豆に帰す~ 静岡県伊豆半島篇 PART 4
西伊豆について書くにあたって、「夕陽の有名な場所」とキーワード検索をしてみたところ、「世界三大夕陽」という言葉がヒットしました。
日本って「三大〇〇」が好きだな…と思いつつ調べてみると、インドネシアのバリ島、フィリピンのマニラ湾、日本の釧路だとか。世界三大にしてはアジア圏に偏っているなと思い、誰がこの三か所にしたのかと、さらに調べてみました。
なんと、1965年頃、世界中を旅した船乗りたちによって謳われるようになったそうです。
もう少し世界に視線を広げてみようと、たどり着いたのが The Top 10 Sunset Locations というWEBサイト。
ちなみに、10位からインドのタージマハル、ドバイ・クリーク、フロリダ・キーウェスト、インドネシアのジンバラン湾、バルセロナ、カイロ、アブダビのシェイク・ザーイド・モスク、スイス・アルプス、カンボジアのアンコールワット。
トップはギリシャのサントリーニ島だそうです。
1965年から情報が更新されているのかは分かりませんが、残念ながら「世界三大夕陽」に格付けされた場所は入っておらず…。が、景色というものは、誰と見たのか、どういうシチュエーションだったのか等、かなり私的感情に大きく左右されますよね。
あなたのベスト夕陽はどこですか?
閑話休題
さて、我々が訪問させて頂いた西伊豆の夕陽も、まさに絶景。
西伊豆町は夕陽の町と言われており、西海岸沿いではどの市町でも一年中夕陽を鑑賞できるとか。
西伊豆町観光協会のサイトをご覧になってみてください。西伊豆にある夕陽スポットが数か所紹介されていて、しかもそれぞれの見ごろがいつなのかも書いてあります。
なかでも、黄金崎(こがねざき)の岩肌は、火山のマグマが冷えて固まってできた岩が、熱水による風化で黄褐色に変化しています。その岩肌がオレンジ色の夕陽に照らされて、まるで黄金のように輝くのがポイント。黄金崎の断崖からは、空気が澄んでいれば海の向こうに富士山の姿も見えるです。
前回のブログに書いたように、富士山が見えるスポットは、日本を訪れる外国人観光客の間で大人気。富士山なんて見慣れているとタカをくくっている日本人にも、南から見る富士山と、東から見える富士山の違いを知って頂きたいと思っています。
いつも見る富士山よりも細長く見えるような…。
葛飾北斎の「山下白雨」に描かれた富士山を思い起こさせます。
いくら冬の駿河湾は波が高いとはいえ、「神奈川沖浪裏」の富士に描かれているほどではありませんが、その様子を脳裏で想像し、『西伊豆沖浪表の富士』を楽しむのも一興かもしれません。