箱根迎賓館 麟鳳亀龍 通信 秋号
先週から急に頬に気持ちのよい秋風を感じるようになってまいりました。都内よりも涼しいことで知られる箱根も、今年はとても暑く、長かった夏もようやく終わりを告げ、季節が変わってきたことを実感することができました。
箱根の山が紅や黄の暖色がちりばめられる様が見られるのも、もうすぐ、のはず…。

箱根迎賓館 麟鳳亀龍(RIN-POH-KI-RYU)は、開業してから2か月と少しの時間が経過しました。
ゲストの半数は、海外にお住まいの方々です。
海外からのゲストに、どこで麟鳳亀龍のことを知ったのかと尋ねてみると、ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(The Leading Hotels of the World)経由の方々が多いことが印象的でした。
箱根迎賓館 麟鳳亀龍は、専用の渓谷電車でしかアクセスできない、隠れ家的なスモールラグジュアリーホテル。



室内は、挾土秀平さん、トトアキヒコさんをはじめとする、日本で注目されている若手アーティストの作品がそこここに展示されており、贅沢な雰囲気を醸し出しているのですが、最も贅沢と私が感じているのは、お部屋の床面が「なぐり(名栗)加工」が施されていること。「 なぐり(名栗)加工 」とは、日本の伝統技術のひとつで、木材の表面をさざ波のようなやわらかな凹凸を施すことで、千利休が流行らせた木材加工と言われているそうです。(説明文はTOTOリモデルサービスのHPより抜粋)
高価なスリッパはもちろん用意されているのですが、ゲストは裸足で日本の伝統技術がもたらすぬくもりを楽しむこともできるのです。
本当の贅沢とは、こんな細部の心遣いにあるのではないでしょうか。
皆様も、細部にまで心が行き届いている「真の贅沢」を感じて頂ければと思います。
