【合同会社K plus 創世記】 Vol.7 ~ネオ・トラディショナルな町~ 埼玉県秩父地域 番外編
本日は、「ホテル・コンシェルジュによる地域の魅力発見・発信事業」では、我々が訪問できなかったお薦めの見どころを紹介いたします。
例えば、日帰りで秩父地域を満喫するならば、どんな所に行ったらよいのか…
まずは朝一番で、三峯神社へ。
西武秩父駅から約1時間、バスで険しい山道をどんどん登っていくと、空気がだんだんと変わっていくような気配が満ち溢れます。
伝説によると、三峯神社がある山は、日本武尊が東征の際に、甲斐国から碓氷峠に向かう途中に登った山で、頂きから見える白岩山、妙法山、雲取山の三山が美しく連なっている様から三峰山と名付けられたとか。
日本武尊の時代には、サンダーバードの基地につながっているかのような雁坂トンネル(埼玉と山梨を結ぶ、一般国道では国内2番目に長いスーパートンネル)はもちろん、舗装された道もなかったはず。日本全国に足跡を残している日本武尊とはいえ、過酷な長旅をしたのだろうなと無駄な想像をしながら、山道を登っていくのも一興です。
三峯or三峰。峰と峯が交錯するように、「三峯神社は神社なのかお寺なのか?」も交錯しています。
神社には「お」は付けないのに、寺には「お」を付けるのか…と今、気付きました。
閑話休題
山深い場所にあることから、中世から江戸にかけては修験道のお寺。江戸時代には眷属である狼が盗賊や災難から守ってくれると信仰されたお寺。幕末には当時大流行したコレラに効くと信じた多くの人々が参詣したお寺。神社になったのは、その後に起こる廃仏毀釈の時だったそうです。
三峯神社参拝を済ませたら、秩父駅周辺に戻り、秩父の守り神である秩父神社に参拝。
秩父駅周辺には、大正時代を思わせる素敵な建物がたくさん残っているので、散歩もとても楽しいのです。
秩父神社といえば、毎年、12月1日から6日にかけての夜祭はマスト中のマスト。
京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並んで日本三大美祭及び日本三大曳山祭の一つに数えられ、豪華絢爛な山車に勇壮な秩父男子が乗り、祭りを盛り上げながら、町を練り歩きます。お気に入りの山車を見つけ、その後を追いかけながら夜の町を楽しんでみてはいかがでしょうか。
夜祭を十分に楽しむには… せっかくなので日帰りではなく、温泉に宿を取った方が良さそうです。夜祭だけではなく、そう、幻のイチローズモルトを求めて町をさまようバーホッピングも…。
もしも、あなたが鉄道好きであるのなら、パレオエクスプレスははずせません。
熊谷駅から三峰口まで約3時間かけてゆっくりと走ります。途中、石炭を釜にいれたり、ポーっと汽笛を鳴らしてくれるので、鉄道ヲタクの方でも十分に楽しめます。
SLに乗って三峯神社まで行き、秩父まで戻ってくるのも素敵な旅になりそうです。
(パレオエクスプレスに乗る場合は、運転日をチェックして、事前予約をしてください)
そうそう。なぜこのSLがパレオと呼ばれているのか…
その謎は、秩父鉄道さんのサイトで見つけてみてください。
ヒントは、「秩父は古代、海の中」だった。