【K plusサロン】#39 ゲストスピーカー 森山育子さん(東京都墨田区観光協会 理事長)PART 2
みなさん、東京の墨田区と言って、まず頭に思い浮かぶのは何でしょう?
世界一高い電波塔である「東京スカイツリー」ではないでしょうか?
「東京スカイツリー」は、2012年、今から12年前から東京タワーに代わり、関東全域のテレビやラジオの電波を送信している電波塔です。
ちなみに、高さは634メートル。(「武蔵(ムサシ)」の国の語呂合わせだそうです。)覚えやすいですね。試験に出ます。
さらにちなみに、世界一高いビルとなると、2010年に完成したドバイのブルジュ・ハリファで、高さは828メートル。(覚え方は「ハニハ」)2位の上海タワー(2015年完成)に200メートル近くの差をつけています。
このブルジュ・ハリファを抜く予定で建設中なのが、サウジアラビアのジッダタワーで、1000メートルを超える予定らしいですが、ただいま建設中止中だとか。
閑話休題
本日は、知っているようで実はあまり知らない墨田区について、墨田区観光協会理事長の森山さんに伺った話を、皆様と共有したいと思います。
<近代工業発祥の地>
カネボウ、花王、ライオン…など、我々がよく知る企業の発祥の地が墨田区にあります。カネボウという社名は墨田区の鐘ヶ淵という場所にあったことから、鐘ヶ淵紡績。略して「カネボウ」となったってご存じでしたか?
国産初のTシャツ製造を始めた会社、久米繊維工業さんも墨田区にあります。
<江戸文化発祥の地>
江戸時代に起きた、振袖火事とも呼ばれている明暦の大火で江戸の市街の6割が消失してしまったことにより、防火対策を念頭においた江戸版都市復興計画で作られたのが墨田区のある地域でした。隅田川に両国橋が架けられ湿地帯だったこの地が埋め立てられ、割下水(わりげすい)と呼ばれる水路が作られ、碁盤の目のように区画が整理され、多くの武家屋敷や寺社仏閣が移転されました。当時、武家屋敷を中心として作られた新しい町には、職人や商人も移住してきたため、日用品の製造販売もさかんに行われ、江戸文化を支えていました。
木目込み人形、蒔絵、屏風、切子(江戸切子)…
これらの江戸文化は、令和の世にも伝承されており、我々のような一般人や旅行客でも体験することができます。
また、現在、大相撲が名古屋で開催されていますが、1月、5月、9月には墨田区の両国国技館で開催されます。
44ある相撲部屋のうち、墨田区には13軒集まっており、朝稽古の見学やちゃんこを食べるツアーもあります。
江戸文化と言って忘れてはいけないのは、「江戸の奥座敷」とも呼ばれた向島での料亭体験。芸妓さんの踊りを楽しみながら、美味しい和食を楽しめるのも墨田区の楽しみ方の一つです。
<美術館・博物館巡り>
現在改装中の江戸東京博物館(令和8年3月リニューアルオープン予定)はもちろん、その他にも、すみだ北斎美術館、刀剣博物館、相撲博物館、花火資料館、復興記念館…。実は、墨田区は博物館の宝庫なのです。
その他にも見どころ満載の墨田区。
隅田川を貸し切り船で楽しむもよし、ガイドさんについてもらって町を歩くのもよし、スカイツリーの普段は入れない所に入って、構造を見学するもよし。
東京在住の方でも、観光客になって楽しめる町。それが墨田区です。
ツアーの詳細やお問合せは墨田区観光協会までどうぞ!